嵐のように

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小次郎は嵐のようにやって来て、嵐のように去っていきました。
 
でもマメタは泣きませんでした。あと何か月か我慢したら、コジとの楽しい生活が
待っている。我慢した分、楽しくて幸せに暮らしていける…マメタはそう信じていま
した。そして私たち家族の誰もがそう思っていました。

小次郎が行ってしまってから1週間…またマメタが「コジのメール届いた?」と
口癖のように言うようになりましたが、トレーナーさんからの連絡はありません
でした。マメタはまるでトトロのメイちゃんが、木の芽が出るのを待つように、
トレーナーさんからのメールを待ちわびていました。

2週間が過ぎました。家族の年末の予定がはっきりしたので、トレーナーさんに
電話を入れて12月23・24・25日か29日のいずれかに家族で小次郎に会いに
伺いたいとお願いしましたが、「年末は日頃出来ないところの掃除や片づけで
忙しいため、面会はお断りしている」とのことで、小次郎に会いに行くことは
出来ませんでした。

その後もトレーナーさんからは写真も近況も届かなかった為、私は年末の忙しい
ときに申し訳ないと思いながらも、マメタの気持ちを想うと我慢出来ず、奥様に
電話を入れて、1枚でいいからコジの写真をマメタに送ってやって欲しいとお願い
しました。

奥様はマメタとの約束は無かったかのように「ごめんなさいね。今、美容院に
行くところなので、帰ったら送りますね」とおっしゃいました。私は少しがっかり
しました。純粋な気持ちで待っているマメタの事を何とも思わないのだろうか。
ご自分たちもお子さんがある方たちなのに、子どもの気持ちを思いやってくだ
さってないように感じたのです。

私なら…「ごめんね、約束してたのに…ほんとにごめんなさい」と謝罪した
と思います。いいえ、私なら必ず約束は守ります。守れない約束をするべき
ではないと思うのです。マメタがどんな想いで小次郎を託したか。トレーナー
さんにとっては多くの中の1匹とその家族だったかもしれませんが、私たちに
とってはかけがえのない犬と子どもなのです。
同じように子どもを持つ親として、人として、とても残念に思いました。
そして、かすかにトレーナーさんに対する不信感が生じました。

数時間後、写真だけが4枚送られてきました。マメタは大喜びしました。
長女も私たちも、元気そうで、落ち着いた様子の小次郎を見ることが
できて嬉しかったです。前よりも穏やかな表情のように見えました。

マメタは何度も何度も写真を見て、早くコジに会いたい、早く帰って来て
欲しいと言いました。「あと何か月かなあ」写真を見つめ、そう呟くのでした。

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おいらもマメタ姉ちゃんに会いたいよ~☆≡(>。<)くしゅんっ!
早くお家に帰りたいー(T_T)

小次郎のこと

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小次郎はペットショップから買ってきた仔です。
そのこと一つとっても、私たち家族は本当に犬について何も
学んでいなかったと言えると思います。

犬のこと…今は少しは学べているかなあ。
小次郎は悪名高きペットショップ出身です(_ _。)・・・
全国展開している、動物を商品 金儲けの道具としか見ていない
ようなお店だと思います。

初めての混合注射のために行った動物病院で、糞線虫が発見されました。
それは、小次郎がどれだけ劣悪な環境で育ったかを物語って
いると思います。そして、小次郎の親やきょうだいや仲間たちも…。

それを想うと、今も気持ちが沈みます。
世の中には、人間の欲望や気まぐれのために、どれだけ多くの
動物たちが犠牲になっているのだろうか。

繁殖犬として、劣悪な環境で何匹も何匹も子どもを産まされ、
身体をボロボロにされて、ボロ雑巾のように死んでしまう仔。
何の為に生まれてきたのか、殺されるために生まれてきたのか、
幼くして保健所に持ち込まれる仔。

知れば知るほど切なくて悲しくて…その仔たちに、ごめんね、人間を
許してねと手を合わせることしか出来ない私ですが、そういう現実を
子どもたちにもきちんと伝えていきたいと思うこの頃です。

おとなしくて、どことなく寂しそうだった小次郎。
ウンチをするときにクルクル回って(ん?それは今も同じかな)、
キャンキャン鳴いていたのは糞線虫が原因だったのかも。

そう言えば、ウンチも少し緩かった…子犬だから、柔らかいのかなあ
なんてお気楽に構えていたけれど、もっと早く病院に連れて行って
あげれば良かった…ごめんねm(__)m

子犬が感染して重篤な症状に陥ることもあると、後から知って
冷や汗が出ましたが、投薬治療で完治し、胸を撫で下ろしました。

本当に鳴かない仔でした。
ウンチのとき以外で鳴いたのは、ケージの隙間に頭を突っ込み
過ぎて抜けなくなった時くらいでした。その時の鳴き方は凄くて
何が起こったのかと(@_@;)びっくりしましたが。

小さい時から狩猟本能は顕著に現れていました。
庭に出ると風に吹かれる落ち葉を、獲物を捕らえるように追い
かけたり、おもちゃを咥えてロックンローラーのように頭を振って
振り回したり……。

自分の尻尾を追いかけてグルグル回る常同行動も見られました。
狭いケージの中での生活にストレスを感じていたのだと思います。

ペットショップの店員さんから言われたことを忠実に守りました。
①あまり触らない(そっとしておいてあげる)
②オシッコ、ウンチが上手く出来たら褒めてあげる
③1日に30分くらいだけ、部屋の中で自由にさせてあげる
④遊んであげたり、部屋で自由にさせてあげる以外はケージの中に入れておく
⑤次の予防接種が済むまではお散歩させない

今の私なら①②はOKですが、それ以外はNGかなあ。
もっともっと犬のことを学んで、それから飼うべきだったと思っています。
巷に出回っている支配性理論バリバリのしつけ本ではなくて、
チャーリーママさんの「私は社会化のドッグトレーナー」だとか、
ムツゴロウさんの著書などで学んでいれば、小次郎はもっともっと
笑顔のある仔になっていたに違いないと思います。

悔やまれるのは、正しい知識を身に付けていなかったこと、
そして小次郎との関係や生活について、どのような方法で築き上げていくのか、
自分自身のしっかりとした考え、確固たるものを持っていなかったことです。

どんな事があろうとも、暴力は振るわない…犬だから暴力を
振るって良いのか…それは絶対に違う。人と同じように、
感情を持っている犬に決して暴力を振るってはいけない。

暴力からは何も生まれない、失うものしかない…わが子を
その想いで育ててきた私が、小次郎育てでは理性を失い、支配性理論に翻弄
されてしまう…それが〇田流でした。

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母ちゃん、おいらもマメタ姉ちゃん達と同じように育ててくれればいいんだよ。
犬目線でさ(@`▽´@)/ ハイッ

一時帰宅

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小次郎が行ってしまってから1週間が経ちました。
私たちにとっては、とても長い1週間でした。

バカ正直な私たち家族は、1週間経てば小次郎の様子を知らせて
もらえる。写真も添付してもらえると信じていました。
7日目、8日目、9日目、10日目…マメタは毎日毎日口癖のように
「コジのメール届いた?」と聞きました。

私は「残念、届いてない。きっと忙しくてメールする時間がないん
やと思う。もうちょっとしたら、連絡してもらえるよ」と答えるしかありませんでした。

2週間後の12月5日にトレーナーさんから電話が入りました。
明日、姫路に行くので、ついでに小次郎を一時帰宅のために
連れて来てくださるとの事でした。

その時には6日の午後2時頃到着予定で、小次郎は一泊して
いくとのお話しでした。ずっと小次郎の様子を気にかけて、毎日
トレーナーさんからのメールを期待し待ちわびていたマメタは
大喜びしました。

6日の朝、奥様からお電話があり、午後1時頃に到着予定との
ことでしたが、また予定が変わり、ちょうど12時頃に小次郎を
連れて来てくださいました。

コジと会える♪ マメタは皆勤賞だった部活を休んで帰って来ましたが、
一泊という予定がトレーナーさんの都合で日帰りに変更となり、物凄く残念そうでした。

僅か2週間で小次郎はヒョロッと大きくなっていてびっくりしました。
でも、預託前には部屋の中で放すと、ずっと走り回っていた小次郎が
ほんの少しの間、座る事が出来るようになっていました。

それでも、甘噛みと破壊行動はそのままで(;^_^A
僅か半日の間で、スリッパをビリビリに破壊していきました。

夜、トレーナーさんが迎えに来てくださった時のこと。
小次郎はトレーナーさんがリビングに入ってみえる前から
背中を丸くし耳を後ろにピタリと倒し、尻尾を少し低い位置で、
と言うか腰を落とし気味にしてピロピロと振っていたように記憶
しています。そして、トレーナーさんが入ってみえると、その状態で、
すり寄っていきました。

私は犬のボディランゲージについて全く無知だったので、
小次郎は嬉しい気持ちと服従する気持ちを表しているのだと
思ったのですが、ヴィベケさんの本やDVDで少しずつ学ぶ中で
その時の小次郎の表情を思い浮かべ、そのボディランゲージを
考えると、服従する気持ちと恐怖心が入り混じっていたのではないかと
思うようになりました。

媚びるような感じ…という表現が一番近いかもしれません。

その場でしつけのデモンストレーションが始まりました。
チョンと軽いリードショックで、小次郎はトレーナーさんに
ピタリと寄り添いました。

私たちと居るときには、全く落ち着きのない小次郎。
やんちゃでいたずら大好き。何でも噛んで壊してしまう小次郎が
おとなしくトレーナーさんの膝の上で座っていました。

プロのトレーナーさんのしつけは素人とは違う…それほど厳しい
ことはされていないのではないか、大事にしてもらっているに違いない、
このまま私たちが育てたら、保健所行き間違いナシの小次郎が、
生まれ変わったようになるのではないか…一筋の光が射したようでした。

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う~ん、おいらの母ちゃん勉強不足(;`O´)oコラー!
何でこんなに簡単に人を信じこんでしまうかなあ┌|∵|┘


続きます……

預託へと……

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自宅に来ていただいた時に、私たちが小次郎にどのように接して
いけば良いのかをお尋ねしたところ、難しい仔なので、ヘタな事は
しない方が良い、とにかく今は楽しい事だけを経験させてあげて
くださいと言われました。

臆病だけど気質と支配性が強い小次郎に素人の私たちが下手な
ことをすると、取り返しのつかない事になる、今まで色々な犬を手がけて
きたけれど、小次郎は500頭か1000頭に1頭居るか居ないかの犬で
ある(性質が悪い犬である)と言われました。

とてもショックでした。

また、自分が矯正した犬のこともお話ししてくださいました。
北海道で8畳一間を完全に自分のテリトリーとしてしまい、家族の人は
その部屋に一歩も入れずに、餌はポリ袋に入れて投げ込むのだそう
です。そうすると袋を破って食べる。お散歩の時には、餌やおやつを棒に
ぶら下げておびき寄せ、リードを付けて何とかごまかして連れ出している
という犬を矯正したお話し。

手に負えない犬を何頭も矯正してきたお話しと、DVDに登場して
いた犬のお話しなど。

そして何故だか小次郎に接するときに持ってみえた道具の中には
金属で出来た腕カバーがありました。幼犬の小次郎には必要のない
道具でしたが、それだけ恐ろしい犬を矯正してきたことや、自分が
プロ中のプロであることをアピールされたのかなあと思います。

ただ、思い出す度に、どの話をとっても小次郎を“預託”することが
前提のお話しだったなあと。思い出しついでに、預かった犬について
お話しされた中で気になったことがあります。預託されるくらいです
から、かなり問題があった訳で…そんな犬に噛まれたことがある
そうですが、噛んでくるような犬(矯正される前の犬)は可愛くも
何ともないと言われました。

その時にも、その言葉は少し引っ掛かったのですが、私は犬に
噛まれたことがないので、噛まれれば当然の感情なのかなあと
思ってしまいました。でも今思うと、ちょっと違うかなあと……。

確かに、噛まれることは嬉しいことではないし、私たち素人なら
凹むと思います。でも、一頭でも殺処分になる犬を減らしたいという
志を持ってみえるトレーナーさんから出る言葉として…と考えると
疑問符がついてしまいます。もっと早くに気づくべきことですが……。

少し話は逸れますが、今、私が小次郎との関係を修復する
ために学んでいるチャーリーママさんのブログ

http://charliemama.weblog.to/archives/cat_29922.html

この文章からは、咬む犬は可愛くないという想いは微塵も感じ
られないと、私は思うのです。そして、飼い主さんを追い詰める
ことのない温かさを感じます。私は、このチャーリーママさんの
ブログで救われた一人です。


話を戻します。

小次郎との関わりは、トレーナーさんからのアドバイス通り
軽くお散歩をして、抱っこしたり遊んだり…楽しいことだけを
していました。相変わらずの酷い甘噛みに、私たち家族の
気持ちはかなり萎えてきていました。

それでも幼い小次郎が可愛くて可愛くて…でも、可愛いから
こそ、きちんとしつけることが小次郎のしあわせでもあり、
私たち家族のしあわせでもある……トレーナーさんの言葉が
ずっと頭から離れず、また掲示板でみなさんとやり取りする
中で、やはり預託しか道はないと決断し、預託を依頼する
メールをトレーナーさんに送りました。

11月20日日曜日、大阪に来る予定があるので、その帰りに
小次郎を迎えに来るとの事で、最初はお昼頃に、次は3時頃に、
そして夕方6時頃にとコロコロと予定が変わりましたが、大阪の
仕事が押してしまい、翌21日月曜日の早朝におみえになりました。

涙目で沈み込んでいるマメタに、トレーナーさんと奥様は
アイフォンで犬舎の様子を見せてくださいました。冷暖房が
完備されていて、出かけていても、このように犬舎の様子を
見ることが出来るようになっている、衛生面にも気をつけて
いるし、1週間に1度はメールで小次郎の写真や様子を
知らせるからと声をかけてくださいました。

何も分からない小次郎は、嬉しそうに尻尾を振って
トレーナーさんの車のバリケンに乗っていきました。
トレーナーさんの犬はとてもお利口で穏やかな犬でしたが、
トレーナーさんは「うちの犬よりも、うんとお利口な犬になる
からね。受験勉強のときには、お姉ちゃんに寄り添って見守って
くれる犬になるからね」と言われました。

何とか涙を堪えて小次郎を見送ったマメタですが、家に入る
なり、自分の部屋に駆け込み、ベッドにもぐって泣いて泣いて……。

それでも何とか気を取り直し、登校して行ったマメタ。
コジが頑張るから私も頑張る…マメタは本当に純粋な
気持ちでトレーナーさんを信頼し、小次郎を託したの
だと思います。

その日、遠い道のりを来ていただいたお礼と、小次郎の
ことを託したマメタの想いを添えてメールをしたところ、
小次郎の写真が添付され、簡単な様子が書かれた返信
がありました。

ああ、これで小次郎も私たちもしあわせに暮らしていける。
小次郎と別れて、寂しい気持ちもありましたが、期待に
満ちた気持ちもありました。

私とマメタは、そのトレーナーさんのテキストを一生懸命
勉強しました。テキストにはマーカーを引き、マーカーを
引いたところを中心にノートにも書き写し、少しでも犬の
ことを学び、またトレーナーさんのしつけ法も学ぼうと
努力しました。

可愛い時期に預託してしまった小次郎、もしかしたら小次郎は
私たち家族に捨てられたと思ったかもしれない、これからは
厳しい訓練も待っているはず…学ぶことはマメタにとって、小次郎
への罪滅ぼしでもあったのです。

コジだけにしんどい想いはさせない。私も頑張る!そういう
マメタの想いが痛いほど伝わってくるのでした。

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オイラは犬だから噛むんだよ((゜ー゜*)ンダンダ((。_。*)マッダグ((゜-゜*)ソノトウリ((。_。*)ダンベェ
母ちゃん、何か勘違いしてると思うけど…あ~オイラのしあわせは預託じゃないよ~(T_T)


続きます……

マメタの想い

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修学旅行から帰って来たマメタに一連の流れを
話しました。マメタは泣きながら、コジと離れるのは嫌だと
訴えました。自分たちの手で育てたいと。

その気持ちが痛いほど分かりました。
トレーナーさんに、マメタが自分たちの手で育てたいと
言っていること、ただ私たち素人がしつけられる犬では
ないと言われ、私たち夫婦はとても不安で気持ちが揺れて
いること、もう少し時間が欲しいことをメールで伝えました。

トレーナーさんからは、小次郎をしつけられるのは
この日本では自分しかいない、自分たちの手で育てたい
などという甘い考えでいたら、小次郎は保健所送りになって
しまう…きちんとプロである自分に預託して、しつけ育成する
ことが、小次郎のしあわせであり、それが家族のしあわせ
にもつながるのだという内容の返信がありました。

とにかく凄い甘噛みでした。少し抱っこをするだけでも、
ずっと噛み通しで、家族の手はいつも傷だらけでした。
長女の友人でトリマーの仕事をしている子が、ちょっと
異常な“甘噛み”だと言ったほどでした。

常に噛まれることに苦痛も感じ始めていました。
いつまでこんな事が続くのだろうか。
先が見えないことで不安が膨らみました。

会の掲示板で、迷っていることを書いたところ、
色んな人が言葉をかけてくださいました。
みなさんは、そのトレーナーさんに絶対的な信頼を
置いてみえましたし、中には私のように自宅まで
来てもらい、犬を見てもらったけれど、「この仔のしつけは
とても簡単!自分で頑張ってください」と言われた方もあり、
その場で連れて帰りたいと言われた小次郎はかなり
大変な仔なんじゃないかとのことでした。

そのトレーナーさんは、本当に大変な仔しかしつけ育成を
手がけない。1頭でも保健所で殺処分になる犬を減らしたい
という強い思いで活動してみえるとも。

預託を希望したけれど、犬が歳を取っていたので、
そこまでしなくてもいいでしょうと言われた方などもみえて、
決して“金儲け”ではないように思えてきました。

〇田流しつけ法がピタリとはまり、本当に犬としあわせに
暮らしてみえる方もあり、そんな方のブログを拝見していると
羨ましく思えました。

迷っていた気持ちがどんどん変化していきました。
マメタの気持ちを尊重しようと思っていたのに、マメタを
説得しようと思うようになりました。

日本で毎年どれだけの犬猫が殺処分されているのか、
数か月我慢するだけで、小次郎とのしあわせな暮らしが
約束される、もしもこのまま小次郎がとんでもない犬になって
しまったら、それこそ保健所で殺処分という事にもなりかねない
…そんな話をマメタに懇々としたのです。

お金のことも、長女夫婦が半分負担するからと言ってくれて、
何とか目途が立ち、マメタを説き伏せるような形で預託する
ことを決めました。

本当に情けない話なのですが、私はそのトレーナーさんを
心から信用してしまい、預託に関しても、高額な預託料を
払うのに契約書を交わしませんでした。

言ってみえたことを100パーセント鵜呑みにして、きちんと
書面で約束事を取り決めなかったのです。

例えば何か物を買うにしても、ある程度の金額のものならば
書面で契約を交わしますよね。約束事は書面でやり取りして、
保管しますよね。

どうして、それをしなかったのか。自分のバカさ加減に辟易と
してしまいますが、契約書がない事に、何の疑問も持たなかったのです。
もしも、契約書があれば、違う展開になっていたかもしれない……。

そう思うと悔やまれてなりません。

そして、もうひとつ思うこと。
犬と暮らすのはトレーナーさんではありません。
私たち家族なのです。
だから、預託などという方法をとるよりも、自分が学び実践して
いくことの方が大切なのではないかということです。

結局、私は小次郎の酷い甘噛みから逃げ出したんだと思います。
そして人任せにして、小次郎との穏やかな暮らしを手に入れようとした。

そんな甘い話がある訳なかったんです。
一緒に暮らし、散歩をし、遊び…そんな中で絆が出来ていく。
いっぱいいっぱい愛情をかける事で信頼関係が作られる。

犬目線で考えると少し間違っているところがあるかもしれない
けれど、私たち家族の考え方はあながち間違ってはいなかった
のではないか。

ただ、犬という動物のことを知らなかった、勉強不足だった、
巷で言われている支配性理論を信じていたことも事実です。

その支配性理論に私たち家族は翻弄されることになるのです。

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おいらはマメタ姉ちゃんの側で暮らしたいよ(○ `人´ ○) タノンマスー!
母ちゃん、おいらは犬なんだよ。犬らしく暮らしたいんだよ(ノд・。) グスン


続きます……

分かれ道

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忘れもしません。
2011年11月3日祝日でした。

預託されていた犬を九州まで送り届けた
帰りに、トレーナーさんは我が家に寄って
くださいました。

奥様とご自分の犬2匹と一緒でした。

その頃、小次郎は玄関に置いたサークルの
中で過ごしていました。
お二人が家に上がられる時に、小次郎の
尻尾が下がりました。

「あっ! 尻尾が下がりましたね」と意味有り気な言葉。
奥様も「ねぇ、下がったね」と。

そして、私たち夫婦、長女夫婦が一緒に話を
聞かせていただきました。

犬について。
犬には色々なタイプの仔がいる。
小次郎は一番扱いにくい、臆病で支配性が強いタイプ
とのことでした。

色々な話を聞かせていただきました。
ブログに書いてみえたような事もお話ししてくださいました。

とても物腰が柔らかく、謙虚で、優しい印象でした。
奥様は常に後ろに後ろに下がられて、控え目で、とても
感じの良い方でした。

テレビチャンピオンのダメ犬選手権でチャンピオンに
なられた事、犬一筋38年、色々な国に視察にも行き、勉強を
してみえる事etc…犬に対する熱い想いを沢山聞かせて
いただいたように記憶しています。

その間小次郎はいつものようにおとなしくサークルで
過ごしていました。

トレーナーさんは「おとなし過ぎる。これはちょっと…」と表情を曇らせ、
「小次郎ちゃんをここに連れてきていただけますか」と言われました。

少し(*^o^*)ドキドキ(*゜O゜*)バクバクしました。
「尻尾が下がりましたね」「おとなし過ぎる」その言葉は
決して良い意味ではないと感じたからです。

小次郎を手渡し、トレーナーさんが小次郎を抱き、少し間がありました。
「これは……ああ、どうしようかなあ」とトレーナーさんが
絶句されるような様子でした。

尽かさず奥様が「主人は触わるとその仔の未来が見えて
しまうんです。あぁ、そうなんだ…」とフォローされました。
今思えば、触って未来が見えるなどという言葉をどうして信じてしまったのか。
でも、その時既に私たち家族は洗脳されかけていたのではないかと思います。

とても素人の私たちにしつけられる犬ではないこと。
このままいけば、間違いなく保健所行きになること。
柴犬にはしつけ育成のタイムリミットがあって、遅くても生後4ヶ月
までにしつけなくては矯正不可能になってしまうこと。
出来れば小次郎をこのまま連れて帰りたい(預託する)こと。
ご自分の経験談のもと、お話をされたように思います。

また、預託料も目を剥くような金額でした。
その金額を聞き、驚いて躊躇した私たちに、そのトレーナーさんは
3か月分の預託料で6か月まで保障する、しつけ育成の過程を
すべてDVDに収めてお渡しする、また飼い主さんのフォローも
きちんとさせていただくと言われました。

そして、今から自分たちの連れてきている犬を少し散歩させて
くるから、その間にどうするかを決めておいて欲しいと言われました。

わが家の次女マメタ(次女のニックネームです)が、とても
小次郎のことを可愛がっていました。
そのマメタが修学旅行に行っていて留守でした。

長女が、マメタが居ない間に小次郎を連れて行ってもらう訳には
いかないと言いました。私もそう思いましたし、金額的なところで
かなり無理があるとも思いました。

30分くらい経ったでしょうか。トレーナーさんが戻ってみえました。
そして「やはり、今日、小次郎ちゃんを連れて帰るという話はちょっと
御破算にします。また、後日連絡をさせていただきます」と急に話が
変わりました。

奥様はなかなか頭の切れる方のように見えましたので、何か奥様
からのアドバイスがあったのではないかと思いました。
私たちにお話しをされるときも、度々奥様の方を見て確認(と言うか
了承というか)を取りながら話してみえるように感じましたが、その時は
二人三脚で取り組んでみえるからなのだと思いました。

私たちも、マメタに話をして、どうするかを決めて、お返事させて
いただく意向をお伝えしました。

それから2日後、テレビチャンピオンで優勝された時のDVDが
送られてきました。そして、テキストとDVD、またそのトレーナーさんの
しつけ法を実践してみえる方たちで作ってみえる“会”の案内も
送られてきました。

問題のある犬を見事にしつけてみえました。
また、その犬の飼い主さんが、HPに体験談を掲載してみえました。
テキストの内容も、愛情を基本としたもので、共感できました。
“会”にも早速エントリーし、掲示板で実践者の方のお話しも
読ませていただきました。

みなさん、物凄く熱心に学ばれて、犬との生活を楽しんで
みえました。また、トレーナーさんへの信頼も絶大なるもので
あると感じましたし、このしつけ法は「ほんもの」だと思う
ようになりました。

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母ちゃん、もっとおいら(犬)のこと勉強しておくれよ。
しつけ法はひとつじゃないよ。いっぱいあるんだよ。
おいらにやさしくて、母ちゃんにもやさしい方法もあるはずだよ。


続きます……

そして…

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仕事に行く前に、仕事から帰って来てから、柴犬の
甘噛みについて、ネット検索の日々が始まりました。

柴犬 甘噛み の検索でヒットした方法を色々と
試してみたのですが、どれも効果なし。

その頃の私には“ブログ”からヒントを得るという
発想が全くありませんでした。

そして、そうだ!「犬のしつけ方DVD」で検索してみよう!
となった訳ですント・・σ( ・´_`・ )。oO(悩)

そこにはテレビで見たことのある方のお名前もありました。
その方の無料マニュアルを入手したのですが、例えば、朝起きて
きたときにも犬に声をかけない、目を合わせないと書いてありました。

犬の群れのリーダーは自分から下位の犬には関わって
いかないのだそうです。

また、お散歩について、余りお散歩を大切に考えて
みえないような内容で、???が灯りました。

私は朝起きてきたら「おはよう、今日のご機嫌は?」と
声をかけたい。目も合わせたい。

お散歩もいっぱいしたい…ご飯とお散歩くらいしか
楽しみがないじゃん!

私が思い描いていた犬との暮らしとは程遠いように感じました。
だから ゥ──σ(・´ω・`;)──ン でした。

そして、次にヒットしたのが○田流犬のしつけ方DVD。

ホームページもあり、色んな犬種の仔たちのビフォーアフターも
動画で見ることができました。

複数の人に噛みついてしまった犬の飼い主さんとの
対談?のような動画もあり、とても辛かった犬との生活が
嘘のように楽しくなったと、年配の飼い主さんが喜んで
みえました。

犬たちも、とげとげしかった表情が、とても穏やかな
表情に変わっているように見えました。

その頃の私には、犬のボディランゲージを正しく
読むことが出来なかったのだと思います。

自信を無くし、元気のない様子が、穏やかに見えていた。

「同じ一生を送るのに、こんな風に穏やかに生きて
いけたら犬も幸せだろうなあ」心からそう思いました。

その方はブログも書いてみえたので、一番最初から読みましたが、
ブログからは犬に対する真摯な姿勢と愛情を感じ、
犬をしつける方法云々よりも、そのブログから感じた“人となり”に、
この人のしつけなら信用できる…そう思いました。

そして、DVD購入のためにメールで問い合わせをしました。
小次郎の甘噛みは異常ではないかという心配をメールに
書いたところ、直ぐに返信がきました。

トレーナーの方が仕事で九州に行っているので、帰りに
寄ってあげてもよいとのこと。そのトレーナーなら、30分も
かからずにその甘噛みを治すことが出来るという内容でした。

プロのトレーナーさんならそんなことも可能なんだ\(◎o◎)/!
暗闇に一筋の明かりが灯ったように思いました。

2011111407370000[1]

あ~、何かとんでもない方向に進みそうだなあヒィー(>ω<ノ)ノ
おいらの母ちゃんって、真面目に間違うんだよ(*´-д-)フゥ-3


次に続きますm(__)m

初めまして♪

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私が生まれた時に、家には秋田犬が居たそうです(記憶にありません!って当然か(;^_^A アセアセ・・・)
母曰く、唸り声も出さずに突然噛み付く犬で、とても怖かったそうです。

幼い時にはテリア系の雑種♀が居て、その仔は私の“お付き”のような犬だったと母が言っていました。

時代が時代でしたから(*'ー'*)ふふっ♪放し飼いでした。
私が家の外で泣き出すと、大慌てですっ飛んで行くような仔だったそうです。

今でも覚えているのですが、小学生の私でもノーリードでお散歩が出来ました。
遠くに行ってしまっても口笛♪~ <(゜ε゜)>を吹くと戻って来てくれました。

そして、20歳の頃にその仔の面影のあるヨークシャテリアの♂を飼いました。
でも、大した世話もせず、殆ど母任せにしてしまいました...... ( 〃..)ノ ハンセイ

現在…
わが家の宝物U^ェ^U ワン!
柴犬の小次郎♪

2011年8月24日生まれ♂
2011年10月10日にわが家の家族になりましたUo-ェ-oU ポッ♪

犬も子どもと同じ。
愛情を持って関われば、きっと分かってくれる、いい子に育ってくれると思っていた私。

とてもおとなしくて、何となく寂しそう。
鳴くことも殆どなくて手のかからない仔でしたが……。

家に来て10日目くらいから、突然物凄い甘噛みが始まりました。
触ることが出来ないほどの甘噛みに不安が膨らみました。

愛情さえあればという私の想いはガラガラ音を立てて崩れ、ネット検索に明け暮れるようになりました。
そしてヒットしたのが○田流犬のしつけ法

次回に続きますm(__)m