マメタの想い

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修学旅行から帰って来たマメタに一連の流れを
話しました。マメタは泣きながら、コジと離れるのは嫌だと
訴えました。自分たちの手で育てたいと。

その気持ちが痛いほど分かりました。
トレーナーさんに、マメタが自分たちの手で育てたいと
言っていること、ただ私たち素人がしつけられる犬では
ないと言われ、私たち夫婦はとても不安で気持ちが揺れて
いること、もう少し時間が欲しいことをメールで伝えました。

トレーナーさんからは、小次郎をしつけられるのは
この日本では自分しかいない、自分たちの手で育てたい
などという甘い考えでいたら、小次郎は保健所送りになって
しまう…きちんとプロである自分に預託して、しつけ育成する
ことが、小次郎のしあわせであり、それが家族のしあわせ
にもつながるのだという内容の返信がありました。

とにかく凄い甘噛みでした。少し抱っこをするだけでも、
ずっと噛み通しで、家族の手はいつも傷だらけでした。
長女の友人でトリマーの仕事をしている子が、ちょっと
異常な“甘噛み”だと言ったほどでした。

常に噛まれることに苦痛も感じ始めていました。
いつまでこんな事が続くのだろうか。
先が見えないことで不安が膨らみました。

会の掲示板で、迷っていることを書いたところ、
色んな人が言葉をかけてくださいました。
みなさんは、そのトレーナーさんに絶対的な信頼を
置いてみえましたし、中には私のように自宅まで
来てもらい、犬を見てもらったけれど、「この仔のしつけは
とても簡単!自分で頑張ってください」と言われた方もあり、
その場で連れて帰りたいと言われた小次郎はかなり
大変な仔なんじゃないかとのことでした。

そのトレーナーさんは、本当に大変な仔しかしつけ育成を
手がけない。1頭でも保健所で殺処分になる犬を減らしたい
という強い思いで活動してみえるとも。

預託を希望したけれど、犬が歳を取っていたので、
そこまでしなくてもいいでしょうと言われた方などもみえて、
決して“金儲け”ではないように思えてきました。

〇田流しつけ法がピタリとはまり、本当に犬としあわせに
暮らしてみえる方もあり、そんな方のブログを拝見していると
羨ましく思えました。

迷っていた気持ちがどんどん変化していきました。
マメタの気持ちを尊重しようと思っていたのに、マメタを
説得しようと思うようになりました。

日本で毎年どれだけの犬猫が殺処分されているのか、
数か月我慢するだけで、小次郎とのしあわせな暮らしが
約束される、もしもこのまま小次郎がとんでもない犬になって
しまったら、それこそ保健所で殺処分という事にもなりかねない
…そんな話をマメタに懇々としたのです。

お金のことも、長女夫婦が半分負担するからと言ってくれて、
何とか目途が立ち、マメタを説き伏せるような形で預託する
ことを決めました。

本当に情けない話なのですが、私はそのトレーナーさんを
心から信用してしまい、預託に関しても、高額な預託料を
払うのに契約書を交わしませんでした。

言ってみえたことを100パーセント鵜呑みにして、きちんと
書面で約束事を取り決めなかったのです。

例えば何か物を買うにしても、ある程度の金額のものならば
書面で契約を交わしますよね。約束事は書面でやり取りして、
保管しますよね。

どうして、それをしなかったのか。自分のバカさ加減に辟易と
してしまいますが、契約書がない事に、何の疑問も持たなかったのです。
もしも、契約書があれば、違う展開になっていたかもしれない……。

そう思うと悔やまれてなりません。

そして、もうひとつ思うこと。
犬と暮らすのはトレーナーさんではありません。
私たち家族なのです。
だから、預託などという方法をとるよりも、自分が学び実践して
いくことの方が大切なのではないかということです。

結局、私は小次郎の酷い甘噛みから逃げ出したんだと思います。
そして人任せにして、小次郎との穏やかな暮らしを手に入れようとした。

そんな甘い話がある訳なかったんです。
一緒に暮らし、散歩をし、遊び…そんな中で絆が出来ていく。
いっぱいいっぱい愛情をかける事で信頼関係が作られる。

犬目線で考えると少し間違っているところがあるかもしれない
けれど、私たち家族の考え方はあながち間違ってはいなかった
のではないか。

ただ、犬という動物のことを知らなかった、勉強不足だった、
巷で言われている支配性理論を信じていたことも事実です。

その支配性理論に私たち家族は翻弄されることになるのです。

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おいらはマメタ姉ちゃんの側で暮らしたいよ(○ `人´ ○) タノンマスー!
母ちゃん、おいらは犬なんだよ。犬らしく暮らしたいんだよ(ノд・。) グスン


続きます……