後戻りは出来ない

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トレーナーさんはケージに近づき、尻尾を振らなくなった小次郎を
扉を開けて呼び寄せて、よしよしと“受け止め”をされました。

受け止めとは“よしよし”の声掛けと共に犬の頭や身体を毛並に
沿って撫でることです。小次郎は身体を小さくして耳を倒し、
吸い寄せられるようにトレーナーさんに近づき、撫でてもらっていました。

怯えて身体を小さくし、媚びるようにトレーナーさんに近づいて
いった小次郎を見て、その時の私は、こんなことをされても小次郎は
トレーナーさんの事が大好きなんだ、それは根底に愛情があるから、
それだけ信頼関係が出来ているからなんだと思いました。

小次郎は訓練所に居るときにも2回ほど、このようないたずらを
していた事があったと言われ、その時もこんな酷いことをされた
のだろうかと胸が痛みました。

まず私が小次郎との関係をきちんと作らなければならない。
だからトレーナーさんから受けた指導を、まず私がするように。
そして次に主人、子ども達が……。
ネックは私であると言われました。

5人もの人間がそんなことを小次郎にしたら、いくら何でも
小次郎の心も体も壊れてしまう。心の中でそうつぶやきましたが、
言葉にはなりませんでした。

トレーナーさんと奥様は、長い間、しつけ育成をしているが、
こんなに早く崩れたのは初めてだとおっしゃいました。

そしてその日、また小次郎を吊り上げる指導を受けました。
吊り上げて小さく円を描くように時計と反対回りに回して暫く
止めて、ゆっくり下に降ろす。

そして左手をあごに添えて、右手は軽くおにぎりを握るとき
のような形にして小次郎の目の辺りから後頭部にかけて
「よしよしよし」の声掛けと共に撫でる。

数歩下がり小次郎が吸い寄せられるように付いて来たら
また同じように撫でる。それを何度か繰り返し、嫌がらずに
撫でさせて吸い寄せられるように付いて来たら本質が切れた
ことになるので、それを成功させるようにとの事でした。

トレーナーさんの上の娘さんも一時期トレーナー業をして
いたそうで、身体の小さい娘さんは大型犬を吊り上げする
のに背中に背負っていたとか、奥様もその方法でしつけ
育成をしているというお話をお聞きしました。

犬にやさしい、愛情が基本、大きな愛情で包む 等々の
しつけ育成が、吊り上げて回す、ペットシーツを何度も
ぶつけるということなのか?と〇田流のしつけ育成が
私の思っていたものと違うのではないかと感じましたが、
もう後戻りは出来ないという気持ちがありました。

小次郎は支配性が強く、神経質でどんなこともストレスに
感じるタイプである。散歩に行くこともストレスに感じるくらい
である。下手なことをしていると“窮鼠猫を咬む”という事態に
なるので注意するようにとのことでした。

ペットシーツをぶつけたり、小次郎をチョークチェーンで吊り
上げたり…私たち家族に出来るようなことではないという
気持ちと、でもそれをしなければとんでもないことになって
しまうという恐怖心に押し潰されそうでした。

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おいら、母ちゃん達のこと、支配しようなんて思ってないよ(-.-)p”ブーブー
確かにビビリーで神経質だけどさ(;^_^A  もっと目の前のおいらをしっかり見てよ( ┰_┰) シクシク