苦しみから解放された日

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数日後、スカイプでコジの様子を見ていただき、お散歩
のときに引っ張りが強いことを伝えたらトレーナーさんが
近々奈良に行く予定があるので、その“ついで”に寄っても
いいとおっしゃいました。

ただ、私の家に寄ると奈良に行くのが遅くなり、宿泊しな
ければならなくなるかもしれないので、そのときは二人分の
宿泊費をいただきますと言われました。

いつも奥様が同行してみえましたが、こちらから奥様に同行
していただきたいとお願いした訳ではありませんでしたし、
奥様が一緒でなければトレーニングが出来ないという事は全く
無く、指導はトレーナーさんが一人でしてみえました。

そのような出張のときには必ずご自分の犬たちも連れてみえる為、
寝泊りは車でしてみえたので、おかしいと思いました。

同じ方面で何軒か行先をかためるけれど、ガソリン代は
どの家庭からも訓練所との距離数に応じた満額を請求して
みえるようでした。それは高速代に関しても同じ扱いでしたし、
土日祝日に来ていただいても実費ではなく、尚且つETCを
利用しているにもかかわらず一般の平日料金と同じだけの
料金を請求されました。

奈良行きのことも、私の所にだけ来ていただいて遅くなり
宿泊費を払うことになるのは仕方ないと思いましたが、
“ついで”に寄って、次の行先がある為に遅くなり、それに
対して宿泊費をというのはおかしいと思いましたし、ましてや
奥様の分までというのは納得できませんでした。

何となく、トレーナーさん一家は交通費や宿泊費でも
利益を得ようとしているのではないかと感じました。

小次郎のしつけに関しても、500頭か1000頭に一頭
居るか居ないかの怖ろしい犬だと言っていたかと思えば、
小次郎はちょっと癖がある自転車と同じで、乗れるように
なるまでは普通よりは少し難しいけれど、乗ってしまえば
何も難しいことはない。「小次郎のしつけは“簡単”!」と、
話が変わってきていました。

尻尾を追いかける常同行動についても、テキストではストレス
で良くない行動であると書いてあるのに、「放っておけばいい
んです!」と言われたり…長女はそのときどきで言うことが
変わるから、どうすれば良いのか、何が正しいのかが分からない
と言いました。

トレーナーさんの指導通りにしたけれど、トレーナーさんの
言ってみえたような結果が出なかったときには、「ケースバイ
ケースですから」と言われました。確かに生きている犬が相手
ですし、その仔その仔でみんな違って、同じ仔は居ないので
ケースバイケースだとは思いますが、余りにもその言葉で片付け
られる事が多く、どうすれば良いのか分からないことばかりでした。

そして、この時に電気ショックの首輪のことを言われました。
リードショックを上手く使えないのなら電気ショックの首輪を
使ってはどうかと。スカイプで繋がっているトレーナーさんが
電気ショックの首輪を手に持ってみえました。

それを見てぞっとしたと同時に、今まで抑え込んでいた何かが
私の中で爆発したような気がしました。

そこでやっと私の目が覚めました。

ケージを蹴飛ばす、雑誌を投げつける、リードショックに
チョークチェーンで絞めて吊り上げる…大きな愛情で包み込む、
時間をかけて受け止める(撫でながらよしよしよしと声をかける
こと)と言いながら、吊り上げることを「これが一番手っ取り
早い」と言い家族全員で成功させるようにと言う…何が犬に
優しいのか、何が大きな愛情なのか、挙げ句は電気ショックの首輪?

もう嫌だ!!!こんなことをしなければならないのなら、
どれだけ引っ張ろうが言うことを聞かなかろうが、何も
しないほうがましだ!!こんな事をしていたら小次郎は
死んでしまう!!!いい加減にしろ!!!

心の中でそう叫んでいました。
やっと腹をくくることが出来たのです。

その時は黙ってトレーナーさんの話を聞いていました…と言う
より、右から左に流していましたが、気持ちは決まっていました。

数日後トレーナーさんから奈良に行く日程が決まったので
私の家に着くのは○時くらいになる云々との連絡がありました。

私が「すみません。もう少し自分で頑張ってみます。」と
答えたところ、トレーナーさんは「えっ?」と驚いた様子でした。

トレーナーさんは私たちからまた高額な指導料と交通費を
取れると算段していたのだろうと思いました。奈良の人からも
満額の交通費を貰うのでしょうから、私たちに請求する分は
総て利益になります。労せずして10万円ほどの儲け、そして
宿泊費もと思っていた当てが外れたというところだったの
ではないかと思いました。

標準体重だった私が1ヶ月で5キロ痩せると見た目が変わる
ようで、行きつけの八百屋さんのご主人に痩せ方が異常に思う
から、病院に行って診てもらった方が良いと言われました。

同僚から、「マメタ母ちゃん、急に痩せたけど大丈夫?」
と数人の仕事関係の方が心配してくださっている事を聞き
ました。自分でもヘルスメーターに乗るたびに減っていく
数字を見て怖くなりましたし、仕事中にめまいがすること
もあり何とか食べようとするのですが 無理でした。

こんな虐待のようなことをしていたら、自分も家族も、
そして誰よりも小次郎が不幸になってしまう。精神的に
追い込まれ、自分を見失いそうになってしまっていたけれど
この時やっと目が覚めて、自分を取り戻せるきっかけを
作ることが出来たように思います。

苦しい苦しい日々から解放されました。

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母ちゃん、やっと気づいてくれたね(^.^)>(^.^)>\(^_^)/ヤッター!
苦しんでる母ちゃんや家族のみんなを見てるのはおいらも辛かったんだ(⌒^⌒)b うん

不幸だよね…小次郎

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トレーナーさんからいつもダメだしされていた私は小次郎は
私といたら不幸だ。もっとしっかりした飼い主(その当時は
〇田流がきちんと身についている人がしっかりした飼い主
だと思っていました)の所に行けば幸せに暮らせるのに。

私といたら、小次郎は苦しいだけで幸せになれない。
小次郎は痩せていき、吐くことも増えてきた。いつも私の
動きを警戒して、家の中で安らぐこともない…トレーナーさんが
言われるように、私たちには予防線を張っているのなら、
小次郎は私たちと一緒にいても幸せにはなれない。

精神的に追い詰められていた私。夜中に何度も目が覚めて、
気づけば涙が流 れていて…夕飯は殆ど食べられなくなって
いました。体重は1ヶ月で5㎏減っていました。そして、

何もかも悪いようにしか考えられなくなっていました。

ある朝、意を決してトレーナーさんの都合も聞かずに電話を
入れました。私と居ることは小次郎にとって苦痛でしか
ないのではないか。トレーナーさんから見て、私たち家族
には小次郎を幸せに出来ないと思われるのならば、はっきり
言って欲しい。そして小次郎が幸せになれる飼い主を捜して
欲しいと泣きながら訴えていました。

トレーナーさんからは、そんな事を言って逃げようとする。
情けない。何故もっと努力しようとしないのか、折角小次郎を
きちんとしつけたのに、上手くいかないからと逃げ出すことを考えて
情けない、とまた怒鳴られました。

怒鳴られ続け、自分が余りにもダメで情けない飼い主であると
植え付けられ、小次郎は出来上がっている犬なのに飼い主が
そんなだからと言われ……それでも私はリードショックを使う
ことに抵抗があり、ついつい躊躇してしまうのでトレーナーさんの
言われるタイミングでショックをかけることが出来ない。

もう吊り上げはしたくない。でも吊り上げを成功させなけ
ればとんでもない事になる…毎日毎日、いつ小次郎が
私に牙を剥くことになるかもしれないという恐怖心を抱き
ながらの生活は言葉では言い表せないほど辛く苦しい
ものでした。

主人は私がどうしてももう一度トレーナーさんに指導して欲しい
と思うのならば、 頼んでもいいと言ってくれました。トレーナーさんに
来ていただくことになれば 、交通費と指導料で恐らく10万円ほど
かかることになります。預託代でかなり無理をしていたので、
経済的な余裕はありませんでしたし、主人は何よりもトレーナーさんに
対して物凄く腹を立てていたので、その言葉を聞いたときには
びっくりしましたが、不安定になっていく私を見かねたのだと思います。

でも長女は反対でした。トレーナーさんに来てもらえば、
その時は小次郎も引っ張らずに歩くだろうし、きちんと人の
指示にも従うと思うけれど、トレーナーさんが帰ればまた今までと
同じだと思うし、僅か数時間の指導で私たちが指導された
ことを完璧に自分のものにすることは出来ないと思う。

結局は出来ないことをまた責められたり怒鳴られたりするだけで
また同じことを繰り返すだけ。高額な料金を払うだけで意味が無いと
思うと言いました。

私は自分が苦しかったので、何とかトレーナーさんに縋りたい
という気持ちもありましたが、来てもらったとしても、多分何も
変わらないだろうという気持ちのほうが強かったように思います。

食事を摂ることが出来ず、どんどん痩せて行く私の様子を見て
長女は小次郎の里親を探すことを真剣に考えていました。

でもマメタはどんなことがあっても小次郎を手放したくないと
強い気持ちを持っていました。あのときにマメタが小次郎のことを
諦めていたら、今の幸せな生活は無かった。

その時のことを思い出すたびに、マメタに手を合わせる気持ちに
なるのです。

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マメタ姉ちゃん ありがとう。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
おいら、絶対にみんなと家族になるよ! だから母ちゃん、支配性理論をぶっ飛ばせd(@^∇゜)/♪

コメントから思うこと

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昨日、鍵コメさんのお返事に書いたこと…

どなたかが言ってみえた表現を使うと、○田流って
ビルの屋上から突き落としておいて、危機一髪どこかに捉まって助かった人に
何食わぬ顔をして、「大丈夫?酷い目にあったね。直ぐに助けてあげるよ。
怖かったでしょう。もう大丈夫。何も心配いらないよ」と言っているのと
同じだと思うのです。
突き落とすときも何の躊躇いもなく、突き落とせる人でなければ出来ないし、
これってかなり気持ちの強い人や二重人格の持ち主じゃなきゃ出来ないんじゃないかと……。



よく考えると、このしつけ法は、そのままトレーナーさんの仕事の仕方に
繋がっているのではないかと。

小次郎は500頭か1000頭に1頭居るか居ないかのとんでもない犬で、
素人が躾けたら保健所に行くこと間違いなしと突き落とし、悩んで縋りついた
飼い主に「小次郎を躾けられるのは日本で僕しかいません。もう大丈夫です。
安心してください。うちの犬よりもうんとお利口になって帰って来ます」と言わ
れたトレーナーさん。

ある方が言ってくださったのですが、500頭か1000頭に1頭居るか居ないかの
犬というのは生まれながらに脳に異常がある犬の事で、こういう犬は、かのドッグ
ウィスパーのシーザーも、更生させることは出来ない。と言っている。そういう犬は、
普通には暮らせない。可哀想だが、脳に異常を持って生まれてきてしまった犬は
大体は、安楽死させられる。
…確かに。

決してそんな怖ろしい犬じゃない小次郎をとてつもなく怖ろしい犬であるように
言い、何の躊躇いもなく飼い主の恐怖心を煽り預託へと。

犬を完璧に抑え込む強さと、完膚なきまでに飼い主を叩きのめす非情さと
犬への愛情や人としてのやさしさが溢れるブログから感じられるとても温かい
人となり…まるで真逆の人間性。


その方はこうも おっしゃった。
だから、高額のトレーニング料を出せば、ワシが何とか更生させよう、と言う事だろう。
これは、インチキ占い師が、「今家庭内で起きている問題の数々は先祖の供養をして
いないからだ。仏壇を買え、墓石をもっと高いのにしろ。私がいい仏壇屋と墓石屋を
紹介するから、そこで買いなさい。一千万円クラスを買えば、今の問題は解決するのだー」
と言うのと、殆ど同じ手口だ。
…どう表現すれば良いのか分からなかった私の気持ちを
物凄く的確に表してくださった。私が前からカルト教団のようだと思っていたのはこういう
ことなのです。

かのオ○ム真理教や統○○会のことをテレビで見ていたときには、どうして
こんな風にはまってしまうのだろうと不思議に思っていましたが、今回身をもって
経験しました。はまるときにはこんな風にしてはまってしまうのだと。

そして、その方法を妄信してしまい、これしか小次郎を救う(保健所行きにさせない)
方法はないと思い、もがき苦しみました。

目の前の我が仔をよく見て、自分で考え正しいものを選ぶ…心の眼で見る
ことが大切だと思いました。一緒に暮らすのは私たち飼い主であって、トレーナーさん
ではないのですから…。

そう言えば、ボール遊びのときに小次郎が持ってきたボールを私の手に渡さずに
手前でポトンと落とすようになり、そのことをトレーナーさんにお話し、その映像も見て
もらったのですが、どうしても理由が分からないとおっしゃいました。

でも今の私には分かります。「もうボール遊びは飽きたよ。母ちゃん、もう投げ
なくていいからね」とコジが言っています。一緒に暮らす、我が仔を理解しようと
努力することで少しずつではありますが、自然とコジのことが分かってきた
ように思うのです。

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そうそう、おいら確かにボール遊びは好きだけどさUo・ェ・oU/゚・:*
こんなに暑いとさすがにキツイんだ(o´д`o)=3 母ちゃん、分かってくれてヾ(*゚v゚*)ノ{*†*THANKYOU*†*]

怖ろしい心

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吊り上げを成功させることは出来ませんでした。
小次郎を吊り上げることは、自分を精神的に追い詰める
ことでもありました。

リードショックをかける度に、心の中で「ごめんね。
許して。」と手を合わせている自分がいました。

そんな事思ってるようではダメですとトレーナーさんに
言われましたが、その想いは自然に湧いてくるもので、
決して止めることの出来ないものでした。

小次郎との生活が苦しくて、お散歩が辛くて…仕事を終えて
家に帰るのが憂鬱でした。家に入れなくて、駐車場の車の中で
30分ほど時間を潰したり、普通ではない精神状態に陥って
いました。

その頃になると小次郎はお散歩のときに度々首輪を
抜いて逃げ出すようになっていました。首輪を抜き、
逃げ惑う小次郎…小次郎はどれだけ苦しんでいた
でしょう。どれだけ怯えていたでしょう。

小次郎の散歩に行かなくなってしまっ たマメタを無理に
誘い一緒に行ったお散歩で、首輪を抜いて逃げてしまった
小次郎を見てマメタは泣き出しました。

大好きな小次郎が自分達から逃げたい、一緒に暮らし
たくないと言っている姿を見ることは、耐え難いことだった
と思います。

お散歩中、便を拾っているときにリードを放してしまい、
小次郎が道路に飛び出してしまったことがありました。

通りかかった若い男性が気をきかせて小次郎を呼び寄せて
捕まえようとしたところ、逃げて道の真ん中に走り出し、
軽自動車にぶつかってしまいました。

道の真ん中に走った小次郎に向かって軽自動車が走ってくるのが
見えたとき、あ~轢かれるかもしれないと思ったと同時に、このまま
轢かれて死んでくれたら…マメタも事故なら納得するだろう……一瞬
そんな思いが頭の中を過ぎりました。

幸い軽く当たっただけのようで、小次郎は足を引きずることもなく、
どこかを強く打った様子もなく、大事には至りませんでしたが、
そんな自分が嫌で許せなくて、その後どこをどう歩いたのか覚えて
いないのですが、出席することになっていた会議のことも忘れて、
2時間ほど彷徨うように歩き帰宅したこともありました。精神的に
随分追い詰められていました。

私の帰宅が遅いので心配していた長女の顔を見るなり、
その出来事を話し、泣き出してしまった私…いくら追い詰め
られていたとは言え、許されることではない…今もその時の
ことは思い出したくない出来事ですが、同時にそういう自分で
あったことは忘れてはならないと思っています。

精神的に追い詰められるという事は、こんな怖ろ しいことを
思ってしまうのだと、改めて自分の弱さを知りました。

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母ちゃん、吊り上げなんて成功させなくていいよ!
そんな事しなくても、おいらと母ちゃん達はシアワセに暮らせるのに……。
おいら、〇田流が嫌だから逃げたかったんだ。母ちゃん達のことが嫌いな訳じゃないんだよC= (-。- )