預託へと……

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自宅に来ていただいた時に、私たちが小次郎にどのように接して
いけば良いのかをお尋ねしたところ、難しい仔なので、ヘタな事は
しない方が良い、とにかく今は楽しい事だけを経験させてあげて
くださいと言われました。

臆病だけど気質と支配性が強い小次郎に素人の私たちが下手な
ことをすると、取り返しのつかない事になる、今まで色々な犬を手がけて
きたけれど、小次郎は500頭か1000頭に1頭居るか居ないかの犬で
ある(性質が悪い犬である)と言われました。

とてもショックでした。

また、自分が矯正した犬のこともお話ししてくださいました。
北海道で8畳一間を完全に自分のテリトリーとしてしまい、家族の人は
その部屋に一歩も入れずに、餌はポリ袋に入れて投げ込むのだそう
です。そうすると袋を破って食べる。お散歩の時には、餌やおやつを棒に
ぶら下げておびき寄せ、リードを付けて何とかごまかして連れ出している
という犬を矯正したお話し。

手に負えない犬を何頭も矯正してきたお話しと、DVDに登場して
いた犬のお話しなど。

そして何故だか小次郎に接するときに持ってみえた道具の中には
金属で出来た腕カバーがありました。幼犬の小次郎には必要のない
道具でしたが、それだけ恐ろしい犬を矯正してきたことや、自分が
プロ中のプロであることをアピールされたのかなあと思います。

ただ、思い出す度に、どの話をとっても小次郎を“預託”することが
前提のお話しだったなあと。思い出しついでに、預かった犬について
お話しされた中で気になったことがあります。預託されるくらいです
から、かなり問題があった訳で…そんな犬に噛まれたことがある
そうですが、噛んでくるような犬(矯正される前の犬)は可愛くも
何ともないと言われました。

その時にも、その言葉は少し引っ掛かったのですが、私は犬に
噛まれたことがないので、噛まれれば当然の感情なのかなあと
思ってしまいました。でも今思うと、ちょっと違うかなあと……。

確かに、噛まれることは嬉しいことではないし、私たち素人なら
凹むと思います。でも、一頭でも殺処分になる犬を減らしたいという
志を持ってみえるトレーナーさんから出る言葉として…と考えると
疑問符がついてしまいます。もっと早くに気づくべきことですが……。

少し話は逸れますが、今、私が小次郎との関係を修復する
ために学んでいるチャーリーママさんのブログ

http://charliemama.weblog.to/archives/cat_29922.html

この文章からは、咬む犬は可愛くないという想いは微塵も感じ
られないと、私は思うのです。そして、飼い主さんを追い詰める
ことのない温かさを感じます。私は、このチャーリーママさんの
ブログで救われた一人です。


話を戻します。

小次郎との関わりは、トレーナーさんからのアドバイス通り
軽くお散歩をして、抱っこしたり遊んだり…楽しいことだけを
していました。相変わらずの酷い甘噛みに、私たち家族の
気持ちはかなり萎えてきていました。

それでも幼い小次郎が可愛くて可愛くて…でも、可愛いから
こそ、きちんとしつけることが小次郎のしあわせでもあり、
私たち家族のしあわせでもある……トレーナーさんの言葉が
ずっと頭から離れず、また掲示板でみなさんとやり取りする
中で、やはり預託しか道はないと決断し、預託を依頼する
メールをトレーナーさんに送りました。

11月20日日曜日、大阪に来る予定があるので、その帰りに
小次郎を迎えに来るとの事で、最初はお昼頃に、次は3時頃に、
そして夕方6時頃にとコロコロと予定が変わりましたが、大阪の
仕事が押してしまい、翌21日月曜日の早朝におみえになりました。

涙目で沈み込んでいるマメタに、トレーナーさんと奥様は
アイフォンで犬舎の様子を見せてくださいました。冷暖房が
完備されていて、出かけていても、このように犬舎の様子を
見ることが出来るようになっている、衛生面にも気をつけて
いるし、1週間に1度はメールで小次郎の写真や様子を
知らせるからと声をかけてくださいました。

何も分からない小次郎は、嬉しそうに尻尾を振って
トレーナーさんの車のバリケンに乗っていきました。
トレーナーさんの犬はとてもお利口で穏やかな犬でしたが、
トレーナーさんは「うちの犬よりも、うんとお利口な犬になる
からね。受験勉強のときには、お姉ちゃんに寄り添って見守って
くれる犬になるからね」と言われました。

何とか涙を堪えて小次郎を見送ったマメタですが、家に入る
なり、自分の部屋に駆け込み、ベッドにもぐって泣いて泣いて……。

それでも何とか気を取り直し、登校して行ったマメタ。
コジが頑張るから私も頑張る…マメタは本当に純粋な
気持ちでトレーナーさんを信頼し、小次郎を託したの
だと思います。

その日、遠い道のりを来ていただいたお礼と、小次郎の
ことを託したマメタの想いを添えてメールをしたところ、
小次郎の写真が添付され、簡単な様子が書かれた返信
がありました。

ああ、これで小次郎も私たちもしあわせに暮らしていける。
小次郎と別れて、寂しい気持ちもありましたが、期待に
満ちた気持ちもありました。

私とマメタは、そのトレーナーさんのテキストを一生懸命
勉強しました。テキストにはマーカーを引き、マーカーを
引いたところを中心にノートにも書き写し、少しでも犬の
ことを学び、またトレーナーさんのしつけ法も学ぼうと
努力しました。

可愛い時期に預託してしまった小次郎、もしかしたら小次郎は
私たち家族に捨てられたと思ったかもしれない、これからは
厳しい訓練も待っているはず…学ぶことはマメタにとって、小次郎
への罪滅ぼしでもあったのです。

コジだけにしんどい想いはさせない。私も頑張る!そういう
マメタの想いが痛いほど伝わってくるのでした。

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オイラは犬だから噛むんだよ((゜ー゜*)ンダンダ((。_。*)マッダグ((゜-゜*)ソノトウリ((。_。*)ダンベェ
母ちゃん、何か勘違いしてると思うけど…あ~オイラのしあわせは預託じゃないよ~(T_T)


続きます……

コメント

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勉強になります

たくさん辛い思いをされたのを書いて下さってありがとうございます。
本当に実体験だからこそ訴えられることがありますね。
素晴らしい取り組みだと思います。

我が家にも元気な柴犬がおります。
うちの子もチャーリーママさんにお会いできなければ「手に負えない犬」になっていました。
一人旅の様子や、好かれたい、信頼されたいというのも同じ道をたどったものとしてとても共感しています。
いろいろ勉強させてください。よろしくお願いします。

Re: 勉強になります

こなつママさま♪

コメントありがとうございますm(__)m

> たくさん辛い思いをされたのを書いて下さってありがとうございます。
> 本当に実体験だからこそ訴えられることがありますね。
> 素晴らしい取り組みだと思います。

まさか、こんな事になるなんて…その言葉しか出なかった時期がありました。
日にち薬…という面もありますが、小次郎との関係が修復出来ない状態であれば、
ブログに綴ろうという気持ちにはなれなかったと思います。

> 我が家にも元気な柴犬がおります。
> うちの子もチャーリーママさんにお会いできなければ「手に負えない犬」になっていました。

プロのトレーナーさんから、500頭か1000頭に1頭いるかいないかの犬、
このまま素人がしつけたら、保健所行きになるだろうなどと言われたら、物凄く
不安な気持ちになりますが、チャーリーママさんは違いますよね(#^.^#)

> 一人旅の様子や、好かれたい、信頼されたいというのも同じ道をたどったものとしてとても共感しています。
> いろいろ勉強させてください。よろしくお願いします。

媚びを売ったり、機嫌をとるのではなく、優しく強い飼い主を目指してp(・∩・)qガンバル!
勉強などと言っていただくと(/ω\) ハジカシーです。
これからも宜しく(^人^)オ・ネ・ガ・イしますm(__)m